ケロちゃんとさっちんから「自然の不思議をみつけよう!公園で待ってるよ。」という手紙がきく組、ゆり組に届きました。

「え?ケロちゃんって誰だろう?」「わたしも自然大好き!」
「公園って石神井公園のことかな?」「でも石神井公園って広いから会えるかな?」
様々な気持ちを胸に、石神井公園に出発しました。太鼓橋を渡っていくと手を振っている人影が。
「待ってたよー!」と手を振るケロちゃんと無事に出会うことができました。
しかし、さっちんがいません。
「さっちんは どこ?」
あたりを見回すと…
さっちんが走ってきてくれました。
「はあ はあ はあ」
呼吸を整え深呼吸
「すうー はあー」
「息をいっぱい吸うと気持ちいいね」「みんなで深呼吸してみよう!」と
呼吸の大切さ、気持ちよさについて話してくれました。


ケロちゃんが
「草の中を歩いてたらおっとっとっと転びそうになったんだよ。それがどこだったかな?」
という話をしてくれ、
「たしか茶色くて、こんな形だったんだよね。」と呼吸根に意識が向けられるよう、
導入をしてくれました。
赤、青、黄、緑の4つにグループに分かれて探検に出発!
「あ!これにつまずいたんじゃない?」とすぐに気づく子どもたち。
「こっちにもある!」「こっちのは、おおきいよ!」「これはうさぎのかたちだね!」
と草の茂みや柵の下に隠れているたくさんの呼吸根を次々に見つけていく子どもたち。




池の水が風で揺れているのを見て「きらきらひかってる!」
「空の色が写ってるんじゃない?」と発見している子や
葉の触り心地の違いを感じている子もいました。

木からパワーをもらい「これはすべすべ、こっちのはちくちくして痛いね。」
と木肌の感触の違いに気付く子の姿も。

いつもは何気なく通り過ぎるボート池沿いを歩きながら
たくさんの「なんで?」「どうして?」に出会うことができました。
少人数で散策したこともあり、友だちが見つけたものや気付いたことにも
「なになに?」と興味を持ち伝え合う場面が多くみられました。
史跡公園についてからはグループごとに探検で見つけたものの紹介や、
呼吸根は「どうして“こきゅうこん”ていうの?」「どうしていけのまわりにあるんだろう」
と出会った疑問について話し合いをしました。
主体的活動では、
葉に水を垂らしてしずくの動きを楽しむ子、
水の中に入れるとキラキラと光り銀紙のように変身すること、
水の中に入れても浮いてくることに気付き、
ちぎったりそのままで入れたり試しながら活動する様子がみられました。





霧吹きで水をかけるとどうなるかな?と試す子どもたち。
色が変わることや水をはじく葉があること、
コケやクモの巣にかけるとキラキラと光ることなどに気付く姿がありました。


お昼前に小雨が降ってきたため、幼稚園に戻り、森の広場でみんなでお弁当を食べました。
午後からは園庭と保育室を使いコーナー活動を行いました。
ビニールシートを張り、水を流し、
水の流れや水の模様を楽しみました。



一生懸命に水を捕まえようとする子どもたち。
自分で水を流したいと流してみる子もいました。
帰りの集まりでは、絵本『かがくのとも す~は~』を各クラスで読みました。
この絵本は、人間だけではなく、動物や虫や木や花もすーはー(呼吸)しているということに気が付かせてくれる話です。
問いかけに合わせて息を吸ったり吐いたりする子どもたち。


「はあ~」

「すう~」
1日を通して、『呼吸根』に焦点を当てながら
たくさんの「なんで?」「どうして?」に出会い、
体と心を動かして過ごすことができました。
まだまだ子どもたちの「なんでだろう」の気持ちは続いています。
これからの野外保育でも引き続き呼吸根について考えたり、
たくさんの不思議と出会っていきたいと思っています。